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こなたとモヤモヤ なんだろ?なんかモヤモヤする。 ベッドに寝そべり、寝ようと思ったけど眠れない。 まぁ、本当は原因なんてとっくに分かってるんだけどね。 まったく、なんでこう最近はかがみの事ばっかり頭に浮かんでくるのか…。 おかしいなぁ、私にはそういう趣味は無かった筈なんだけどな~…。 いっそかがみに告白してみる?いや、やっぱ駄目駄目。断られるに決まってるじゃん?なにを考えてるんだい私よ。 「まいったなぁ…明日起きられるのかなコレ?」 時間はもう深夜。 そういえば、なんかアニメは…あ~ハイハイやってませんね分かってましたよ。 「あ~…まぁ、アレだよ。このままでいいでしょ?」 そう、私が何もしなければ誰も傷付かない。私も、かがみも。 いやいや、そんなん嘘っぱちでしょ?ただ単に、拒まれたくないだけじゃないの?ただ…私が傷つきたくないだけでしょ? うん、否定出来ないネ。そこは素直に認めとくけど、それなら私はどうすれば良いと? このままでいれば、ゆる~い空気の中でずっと馬鹿やってられるし…ホラ、やっぱり変える必要も、変わる必要もない! 今までがそうだったし、これからだって今まで通り出来るよ。 ハァ…やっぱ今のまま…か。それはそれで苦しいけど…でもいっかな? ―――翌日 「お~すこなた。あんたがこんな早く起きてるなんて、なんか意外ね?」 「んぁ?なんだかがみんか。つかさは?」 「つかさは今日休み…ってなんだ?私じゃ不満か?」 犬歯を出して、頬を引き吊らせるかがみ様。 「おぉ恐っ!かがみ狂暴~♪」 「朝っぱらから大声で変な事叫ぶな!」 ……やっぱり、コレで良い。 いつも通り、こんなやり取りをやってれば…。…って、かがみ。なに驚いてんの? あれ?ていうか視界が… 「こ、こなた?アンタどうしたの?」 はい?それ、私が訊きたいんだけど。 本当に私はどうしてしまったんだろうか? 「あ…いや、私は別に本気で怒ってる訳じゃないのよ?ただ、いつものノリっていうか…ねぇ?」 かがみが慌てながら必死に取り繕ってくれてるけど、私の視界は歪んだまま。 あぁ、私、泣いてるんだ。 何で?何でだろ?あ、そっか…どうしようもないくらい、好きになっちゃってたんだね…かがみの事が。 「ちょっと…目にゴミ入っただけだよ」 私の嘘吐き…。 続く? コメントフォーム 名前 コメント 続かせるんだー!! -- 名無しさん (2023-06-02 11 21 06) 続けー!! -- 名無しさん (2010-07-29 12 19 02) 続きをー モ ヤ モ ヤ -- 名無しさん (2009-01-04 03 48 00) おいおい、『続く?』じゃなくて『続け!!』です。 作者殿、お願いします。 -- kk (2009-01-03 18 37 16)
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私はこなたの家にいた。 「かがみん、大好きだよ。」 「えっ?こなた?」 急に言われた言葉に私は困惑する。 「え?じゃないよ。わたしはかがみんことが世界で一番大好き・・・だ、だめかなぁ?」 こなたは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。 こなたが私に愛の告白をしている? 私はずっとこなたが好きだった。恋人同士になりたいと、ずっとそれを夢見てきた。 それが今、私の目の前にある。 「こなた、わたしもずっと前から大好きだったよ!」 「かがみん、大好き!」 こなたが私にダイブするように抱きついてきた。 そんなこなたをいとおしく思い、私もこなたを強く抱きしめる。 小さくて、やわらかくて、あたたかくて、昇天しそうなほど気持ちがいい。 すると、こなたが、うるんだ瞳で私を見上げてきた。 こなたのかわいい唇が私に迫ってくる。 もしかして、これって・・・ 「こなた・・・」 私はこなたの唇に私の唇を重ねた。 「かがみん。」 「んぁ・・・こなた・・・」 私とこなたの口付けは次第に激しくなる。 「こなた・・・こなた・・・」 ああ、こんなことって、本当に夢みたい。 ・・・夢? ・・・あれ? さっきまで高校にいたハズ。 私は私服を着ている。自分の服装も制服のハズ・・・ 「んぁ・・・夢か・・・」 こなたとの事を考えてたら眠っちゃってたのか。最近寝不足だったしね。 「って、ぬぉ!」 目を覚ますとこなたがあごだけ机に乗せて私を見ていた。 「やぁ、かがみん、お目覚め?」 「な、なんなのよ?」 こなた、なんで? 「なんなのって、待ってたんじゃん。むぅ~」 「なんで?つかさとみゆきは?」 「もぅ、かがみんは寝ぼけてるんだね。二人は先に帰ったよ。みゆきさんは家の用事でつかさは夕食の食材を買いに行くって昼休みに言ってたじゃん。」 「そっか・・・」 「だから帰ろっ」 「うん。」こなたと二人きり、久しぶりかもしれない。 「でも、かがみんの寝顔はやっぱ、かわいいよねぇ~、いいもの見せてもらったよ」 「なぁっ!なに言ってんのよ!」 「照れない照れない。」 「うぅ~うっるさい!」 校舎の外に出るとどんよりと湿った冷たい空気が頬をなでて来た。 あと、十日もしないうちに十一月は終わり、十二月に入る。 もうあと、四ヶ月しかない。 「寒い~。ねぇ、かがみん、コートの中に入れて~」 「なにいってんのよ。あんたコートきてるじゃない。」 「いいじゃん。」 こなたがギュッと抱きしめてくる。 「なっ、ちょっと・・・」 私はさっきの夢を思い出して赤くなる。 「あったかい~、ん~」 こなたは私のコートに頬をすりすりしている。 「ちょっ、やめっ、そこにいると、あ、歩けないからさ・・・」 こなたは真正面から抱きついているので動けない。 「んぁ、ごめん。って、あれ?」 こなたが私の顔を見上げてくる。 うわっ、夢と同じだ。こなたの顔が少しずつ近づいてくる。 「かがみ~、顔赤いよ。熱でもあるんじゃないの?」 こなたが私のおでこに手を当てる。 こなたが私のおでこに手を当てる。 冷たい。こなたの手はひどく冷たかった。 「んぁ~、あったかい。でも、熱は無いみたいだね。」 「こなた、あんた、手、冷たくない?」 「あ、わたし冷え性だからね。ごめん、いやだった?」 こなたは苦笑いをしながら聞く。 「そうじゃなくて、手袋とかは?」 「ん、無いけど・・・」 「じゃあ、私の手袋貸してあげるわよ。」 あんたの手、冷たすぎるのよ。ちょっと、心配しちゃうじゃない。 「え?いいって、かがみの手が冷えちゃうじゃん。」 「平気よ。私冷え性ひどくないし。」 「え~、でも・・・・」 なに遠慮してるのよ。 「なんだ?私のだと嫌なのか?」 「わかったよ。じゃあ、左手のだけ貸して。」 「片方?・・・はい」 私はこなたに手袋を渡す。 「これで、手をつなげば、二人ともあったかくなるでしょ?」 「え?ええ?」 「ん~、やっぱわたしのほうが手が冷たいから嫌か・・・」 「いやっ、そうじゃなくて・・・」 「ん?じゃあなんで?・・・あ、そっか、かがみったら、恋人だと思われるとか心配してるんだ~」 「そ、そんなんじゃないって」 「大丈夫だよ。たまにあの子達百合っぽいとか思うことがあるけど、実際にはほとんどそういうのって無いしね」 それって、どういう・・・ 「だから。」 そう言ってこなたに私の手を握る。 やっぱりこなたの手は冷たかった。でも、なぜか私はぽかぽかと暖かくなってくるような気がした。 「あっ、ところでさ~」 「ん?」 「なんの夢見てたの?」 「えっ?」 「いや、寝言でわたしの名前を呼んでからさ、どんな夢を見てたのかなと思って・・・」 「いやっ、それは・・・」 あんな夢を見てたってばれたら私・・・あぁぁぁぁぁぁぁ 「えと、どこまで聞いてたの?」 「えと、どこまで聞いてたの?」 「名前呼んでたとこしか聞いてないけど・・・」 「そっか・・・」 私はため息を付く。 「なに?その意味深な反応。愛の告白でもしてたのかな~?」 「そんなわけ無いでしょ!」 こなたはなんでこういうことを堂々と聞けるんだろ?やっぱ、脈ないのかな? 「そうだよね~でも、夢の中でも怒ってるだなんて、かがみ凶暴www」 「・・・・。ねぇ、こなた。」 「どしたの?かがみん?」 「もし、本当に愛の告白してたとしたらどう思う?」 夢では私じゃなくてこなたからだったけど・・・ 「かがみん?」 もう時間は少ない。 「私さ、ずっと思ってたんだ。」 でも、もう二年以上一緒にいる。十分以上の時間をかけたハズだ。 「私、こなたが好き。」 これでだめなら、きっとあきらめるしか無い。 「え・・・・?」 空気が一瞬、凍りついた気がした。 こなたは私と繋いでいた手を離し、私へと向きかえる。 こなたの顔にはあきらかな困惑と驚きが広がっていた。 「な、なにいってるの?かがみ?」 「だから、私はこなたのことが本気で好きなのよ。」 こなたの顔がみるみるうちに青ざめていく。 やっぱり、だめだったんだね。 「お、おかしいよ。私たち女同士だよ。あ、ありえないよ・・・」 「だって、漫画とかラノベとかにだって・・・」 「二次と三次は違うよ」 こなたにそう言われるとは思わなかった。 「ごめん。かがみ・・・」 そう言うとこなたは左手にはめられていた手袋を付き返し、走っていってしまった。 私は・・・どうすればいいんだろう? 翌日、私はつかさに風邪だと言って学校を休んだ。 これから、どうやってこなたに接して行けばいいのかわからない。 あの別れ方だから、もう顔を合わせることも無理なのかもしれない。 もしかしたら、これで私たちの友情も終わってしまうかもしれない。 そんなことを一日中考えながら、結局、何もすることが出来ずにその日は終わってしまった。 一日あけた次の日、私はつかさと共に家を出た。 12月の第二週は期末試験だし、受験ももう間近だからこなたのことばかり考えて、うじうじと休んでるわけにも行かない。 私はつかさと一緒にこなたをドキドキしながら待っていた。 こなたがどう接してくれるかとても不安だったからだ。 やっぱりこなたとは友達のままでもいいから一緒にいたい。 「こなちゃん、おはよ~」 つかさがいちはやくこなたの姿を見つけ、あいさつをする。 こなたは眠そうに両手で目をこすっている。こなたはやっぱりかわいいなと思う。 「オッス、こなた。」 私も一歩遅れて、出来る限り前のようにあいさつをする。 すると、こなたは私の姿を気づき、ビクッと肩を震わせる。 「お、おはよう。」 こなたは少しこわばったような笑顔で言う。 その表情を見て、私の胸がズキッと痛む。もう私の前でこなたは以前のように笑ってくれることは無いのだろうか? 「こなちゃん、何が元気ないね。寝不足?」 こうしてこなたの落ち込んだ表情を見ていると、一緒にいるだけで私はこなたを傷つけているように思えてくる。 「え?あ、うん。ちょっとね。」 もしそうなら、私はもう、この場所にいていい人間じゃない。何より私がいたくない。 「今日は4時間ぐらいかな?」 こなたは苦笑しながらつかさと話している。どちらにしろしばらくはこなたに会うの控えよう。 「すごいね。こなちゃん。私には・・・・」 私はこれ以上こなたに嫌われたくない。 その日から私はこなたの教室に行くのを止めた。 こなたたちといると話ばかりして勉強が出来ないから、そう言って私はこなたから逃げた。 自分のクラスには峰岸やみさおがいるし、勉強にかまけていれば一時的にでもこなたのことを忘れることができた。 卒業まであまり無い中、二人と一緒にすごすのも悪くない。 テスト期間に入る頃になるとこなたは私と一人ですれ違うたびにビクッと反応するようになっていた。そのとき、私は本当に嫌われてしまったんだなと確信した。 そうして、時は過ぎて行き、テスト週間も終わった。 そして、その間、こなたがわざわざ私に会い来る事は無かった。 「おねぇちゃん。なんで今日先に帰っちゃったの?」 つかさが怒った顔で私に問い詰めてくる。めったに怒らないつかさが怒っていた。 今日、テストが終わった日。私達は四人で大宮にでかける約束をしていた。 テストが始まる前、つかさに半ば無理やりに約束させられた。それを私はドタキャンして先に家に帰ってしまったのだ。 「最近こっちに来ないんだから今日ぐらい約束守ってよ。こなちゃんだってすごく楽しみしてたのに」 私はいらいらした。私は堂々とこなたに会いに行けるつかさとは違うのよ。 「うるさいわねぇ、そんな暇は無いのよ。あんたもそんなことしてないで勉強しなさいよ。」 私より成績よく無いくせに・・・ 「おねぇちゃん、どうしたの?最近変だよ。ずっと、いらいらしてる。」 「それは受験が近いから、もう邪魔しないでつかさ。」 もうほっといてくればいいのに 「おねぇちゃん、たまには休まないと・・・」 「うるさいなぁ、なんなの一体?」 「なんなのって、みんな心配してるんだよ。」 嘘ばっか・・・そしたら、こなたが何も話しかけてこないわけ無い! 「う・ば・・か」 「え?なんて言ったの?」 「嘘ばっかって言ったの!」 「嘘じゃないよ。おねぇちゃんは知らないかもしれないけど、こなちゃんなんておねぇちゃんを心配してずっと落ち込んでるんだよ。」 つかさは何もわかってない。それは心配してるんじゃない。私がこなたを裏切ったからだ。 「だからさ、今度みんなと一緒に遊びに行こうよ。」 「いいわよ。そんなの」 だから、もうその話は止めにして。しつこい。 「なんで?じゃあ、こなちゃんのためだと思って、こなちゃんずっと楽しみにしてんだよ。」 バシッ 気づくと私はつかさを張り倒していた。左手が痛い。 「お、おねぇちゃん・・・?」つかさは尻餅をつき、頬押さえて、うめくように私を呼ぶ。 事態の大きさに気づき私はあわててつかさに駆け寄る。 「ご、ごめん。つかさ、大丈夫?」 「大丈夫だよ。」つかさはにっこりと笑いかけてくれる。 ホント、私は何してるんだろう? 「って、あれ?おねえちゃん、泣いてる。」 「え?」 私は自分の頬に触ってみる。何かが指に触れる。 その瞬間、私の目から涙がとめどなく溢れ出してきた。 「な、なんで?私泣いてるの?」 涙はいくら止めようとしても止まってはくれない。私の目からぼろぼろと涙が流れ出てくる。 私はつかさに抱きしめられる。 「おねぇちゃんもう大丈夫だから。だから、ね。」 「ぁ・・うぅ・・・ゎぁぁぁぁ」 「こなちゃんと何があったの?」 「も、もう私どうしていいかわから無くて・・・」 テスト返却もおわり、三年の私たちは今日を境に一足先に冬休みに入る。 あのあとつかさから聞いた話ではこなたが一緒に出かけるのを楽しみしてたのはやっぱり本当で、でもその反面、そのことを不安がってたりもしてたらしい。 そしてつかさはギクシャクしたまま四人で遊んで友達関係に戻る前に、やっぱり一度ちゃんとよく話したほうがいいと言ってきた。 なんならつかさはこなたと話し合う機会を自分がつくってもいいとも言っていたけれど私は断った。やはり、こういうのは自分でやらなきゃいけないと思う。 でも結局、私は今日までこなたに話しかけることが出来なかった。 今にも、雪が降ってきそうな曇り空を誰も居なくなった教室で私は眺める。もうあれから約一ヶ月。ずいぶんと遠いところにきてしまったような気がする。 私はそっと携帯電話を開け、こなたのアドレス張へたどり着く。 過去に何回もやった操作。つかさに言われた日から何度もたどり着いたその画面。それなのにずっと最後のたった一つのボタンが押せなかった。 こなたを裏切って友達という関係を壊した私が友達に戻ってなんて言うのはただのわがままなのかもしれない。 でも、どんな形でも、どんななにわがままでも、やっぱり私はこなた一緒にいたかった。 こなたに付き返されたあの手袋。今度は付き返されないように、そう願い、その手袋で最後のボタンを私は押す。 「みん♪みん♪みらくる♪みくるんるん♪みん♪みん♪みら・・・」 こなたの着信音が静かだったはずの教室にこだました。 「みん♪みん♪みらくる♪みくるんるん♪みん♪みん♪みら・・・」 こなたの着信音が静かだったはずの教室にこだました。 振り向くとそこにはこなたがいた。 「もしもし、かがみ?」 耳に当てた携帯から、直接こなたから、こなたの声を聞いた。 「もしもし、こなた?」 「うん。そうだよ。」 「なんか、ひさしぶりにこなたの声を聞いたような気がする。」 「うん。私もひさしぶりにかがみの声を聞いた。」 こなたはゆっくりと近づいてくる。 「私さ、やっぱ冬休みに入る前にこなたと話しておきたくて。」 「うん。私もかがみと直接話がしたかった。」 「そう。。。」 パタン こなたが携帯の画面を閉める。 「先にさ、謝っていいかな?」 「な、なんで?」 「だって、やっぱ、ひどいこと言っちゃったじゃん。」 「そんな謝る必要ないって!一般的に見れば普通の反応だしさ!急に言ってびっくりさせちゃったのは私だし。」 「でも、かがみずっと怒ってた。」 「ちがっ、怒ってなんか(無い。ただちょっと悲しかっただけ。)」 「・・・・かがみん。私、かがみがいなくなって気づいたんだ。やっぱ、私はかがみがいないとだめだよ。」 こなたは私の手が届くぐらい近くいた。 「だからさ、すこしぐらいなら私をかがみんが好きにしてもいいから、もう無視しないでよ。」 急にこなたが私にガシッとしがみついてきた。 「む、無視なんかしてないわよ。って、いう・・・」 「無視してたんじゃないの?」 こなたは少し目を見開いて驚いた表情で聞いてくる。 「なんで、そうなるの?」どこをどう見たらそうなるんだ? 「だって、いくら話しかけようとしても目をそむけるし。」 「あれは私がこなたに嫌われてると思って・・・」 「あの時は驚いたけど、嫌いになるわけ無いって!」 「そっか、ありがと。」 私と一緒でこの一ヶ月、こなたも悩んでた。私とどうすれば一緒にいられるか悩んでくれていた。それだけで私はとてもうれしかった。私はこなたを包み込むように抱きしめる。この一ヶ月がただのたちの悪い悪夢だったように思える。 この一ヶ月がただのたちの悪い悪夢だったように思える。 「それにしても好きにしてもいいって・・・」 「かがみんが私のこと嫌ってないなら取り消すヨ。もしかしていろいろ期待したりしちゃった?」 「なっ!」いろんろって・・・ 「かがみん、真っ赤。でも、ほんとかがみはいじりがいがあるよね。」 「なにぃ!?」 「わぁ、かがみん、こわ~い。」 「コイツ、ムカツク!」こういう時までこいつは・・・ 「・・・でもさ、前みたいに戻れたね。」 「え?」 「かがみんにそっち気があるなら私、これからギャルゲーで一生懸命勉強するよ。かがみんのこと好きだし。」 「なっ?そ、そんなことしてる時間あるなら受験勉強しなさいよね!私がいない間さぼってたなんてことないわよね?」 まったく、そういうはずかしいことをあんまストレートに言うな。 「あははははh・・・」 こなたは急に走り出す。ちょっ、マジっすか? 「こらぁ~にげるなぁ~!」 追いかける私から自然と笑みがこぼれる。これからこなたにいろんなことをみっちり教えてあげなきゃね♪ コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-23 23 50 43)
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118 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/13(日) 22 51 39 ID KyhcABhO 今かららき☆すた見直すんだが何話おすすめ? 皆もたまには本編観ようぜ 119 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/13(日) 23 21 47 ID KyhcABhO 取り合えず鉄板の七話観た 普通に面白いな… この回はパロもさりげないし 120 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/13(日) 23 43 04 ID wMI+EGZR じゃあ俺は一番好きな13話観てくる。 こなたに男が!?って大口あけるかがみにこなたが跳ねる最萌カット さらにかがみのデレが見れるバレンタイン話は何度見ても良い。 121 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/13(日) 23 52 19 ID KyhcABhO 120 さんくす 一話観てるんだが終わったら十三話観るわ 122 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/13(日) 23 59 39 ID PdfGtKb+ 原作も忘れてはいけない。 ちょっとしたことでこなかが変換出来るネタてんこ盛りだ。 123 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 00 08 02 ID MIXPbMUv よし。13話の後は15話、21話見て身体が温まってきたら 最初からまた全話見直して、インターバルに原作、デザートにゲームで パーフェクト! 124 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 00 44 46 ID PuES4uah コミックス3巻 p105 「狙い目」 こなた「ふー、よくやったっ 私にしては頑張った!!」 こなた「というワケでちょっとゲームをねー…」 トゥルルル そうじろう「こなたー、かがみちゃんから電話だぞー」 こなた「というワケでちょっとゲームを――」 トゥルルル ゆたか「お姉ちゃーん、かがみ先輩から電話だよ~」 かがみ『あ もしもしこなた?』 こなた「かがみさぁ、私の部屋に監視カメラとかつけてないよネ?」 かがみ『はぁ?何で知ってるのよ』 こなた「え……」 125 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 08 12 13 ID qp2FcEXY ちょっとみんな、原作5巻P113第24回 ミッションの上の方にあるかがみの絵を見てくれ。正確にはかがみが腰掛けているものだ。 何を思ってかがみはこれに腰掛けているのか。 126 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 08 49 27 ID q6MjJbMA 23話の6分(適当)あたりが好きかな なんか普通に「かっがみーん♪かっがみーん♪」で嬉しそうにじゃれついてるし、 かがみも「仕方ないわねー」とか言いながらこなたに付き合っちゃってるし まさにこなかがじゃなかろうか 127 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 09 19 15 ID f8734QBL 125 そりゃもちろん「こなたは私のもの」と回りに誇示してるんだと思うよ つまりは、オマエラ近づくんじゃない、と。 129 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 15 33 43 ID YgN5kzK2 みんながこなかが好きになれば、世の中平和になると思うんだ・・・ 130 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 15 44 11 ID xvp26GiI 129 こなかが派とかがこな派が血で血を(ry 131 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 16 26 34 ID f8734QBL 130 かがこなでもこなかがでも、どちらでも美味しくいただける自分は、 もしかすると、その両陣営からも狙われる立ち位置になってしまうのだろうか。 132 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 17 20 54 ID JJVaHezP 131 戦争を根絶するために武力介入する私設武装組織とかでどうだろう 133 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 17 29 41 ID v5xrP8Pb 132 ソレナンテ・ビーイング? 134 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/14(月) 17 47 08 ID JJVaHezP さしあたって、コナカガル・ビーイングでw
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卒業式。新たな旅立ちのためへの一つの区切り、つまり今まで過ごした日々との別れ。 過去二回の同じような儀式は正直に言ってほとんど覚えていない。 それはきっと小学校で過ごした毎日と、中学校で過ごした毎日を失うことにあまり思い入れがなかったからだと思う。 友達がいなかったというわけでもなく、早く大人になりたかったというわけでもなくて。 ただ単純にその日に何かが変わったのだと感じることができなかったからだ。 だけど今日は違う。忘れられない日になる。 つかさが予想通りに泣いていてなんとなく羨ましいなと思ったこと。 大人びたみゆきさんの、年相応の可愛らしい泣き顔。 名前もろくに知らない同じ境遇の人たちの弾んだ空気の中に確かに含まれた別れを前にした様々な思い。 それらはどれもこの日に相応しく、これこそが卒業なんだと思わせるけどそういう意味ではない。 今日という日に私は大切なあなたと一つのけじめをつけようと思います。 数百という卒業生が一堂に会した体育館を一歩外に出てしまうと、いろんな響きを乗せた声は吹き抜ける風にかき消される。 私は人の涙を見て楽しむような趣味はなくうるさいのも嫌いだから、たとえ日陰で草木に囲まれた場違いなところに佇んでいるのも関係ない。 冬の間はすっかり裸になってしまっていた木々も今は緑の葉をつけているあたりに一年のサイクルを思わせる。 葉をつけ花を咲かせ、そのどちらも散らせたあと、また時期がやってくると繰り返す。 ほとんど変わることのない、何年にもおよぶ循環。でも私たち人間はそうはいかない。 一年もあればどれだけ変わることができるだろう、たった一日24時間だけでもう前日の自分ではなくなっている。 身体的な特徴はまだ変化しにくいものだけれど、心というものは些細なことで変わってしまう。 それが悪いものだなんて思ってないけど、永遠があってほしいと願ってしまった。 願いは自分で叶えるものであるが、私のそれは儚い希望に過ぎない。 それが二人にとって一番なのだと、わかるはずもない気持ちを自分の物差しで考えていた。 「ごめん、待った?」 思い思いに写真を撮ったりこれからの約束を話し合うのが通常とするこの時間にわざわざ人の寄りつかない場所に来る者などいない。 私の待ち人柊かがみがそこにいた。 しばらく時間をおいたのは彼女も例に漏れず友と思いを交わしていたのだろう。 それを私に咎める権利はないし、ただ用件を告げて終わりというような急ぐ気持ちはさらさらなかった。 「気にするほどでもないよ」 「確かに。待ち合わせに遅れるのはあんたの専売特許だもんね」 どんな状況でもこうしてふざけ合うことができるのはとても居心地が良い。 この日の当らない場所に不釣り合いな、今日巣立っていくという自覚のある強い眼差しに思わず見惚れていたことに気づかれないように。 まだまだ子どもだと思われるとわかっていながらふてくされた表情を作る。 もう一度、かがみは笑った。卒業式の余韻を残した綺麗な笑みだった。 それに目を奪われ、体の奥から熱が込み上げてくるのは仕方のないこと。 移り変わりやすい心なれど、大きく膨らみすぎた気持ちはそう簡単に無視できるものではない。 風になびく二つに分けた髪を抑えながら、かがみは何も言わずじっと私の言葉を待っていた。 「今日で卒業だね」 「そうね」 「三年間、かがみと過ごした毎日は楽しかった」 出会った当初は今のように自分をさらけ出すことができるなんて想像もしていなかった。 オタクだなんだ、勉強もしないだらしない私を、それでも全て受け入れてくれたかがみ。 二年の時の数えきれない思い出。お祭り、海、お泊り会、初詣など。 たとえ大層なイベントごとがなくとも、通学路や休み時間、放課後といった一緒に過ごした時間は今も輝いている。 ただあなたといられるだけで、私は幸せな日々を送ることができたんだ。 「そうね、私もこなたと一緒に過ごした高校生活は忘れられないと思う」 一年以上前だったら「つかさとみゆきと……ついでにあんたも」って言ってただろうな。 かがみが正直にそう言ってくれることは嬉しくて、またくすぐったさもある。 慣れない素直に気持ちを伝えることにどこか恥ずかしそうなかがみに、私は今一度感謝の気持ちを伝えた。 「奇跡みたいなもんだよネ。かがみと出会えたことに感謝しないと」 運命だとかは信じないし、奇跡なんて安っぽい言葉も嫌いだけど、この出会いは何物にも代えられぬ大切なもの。 柄にもない私の言葉にかがみは笑う。何の屈託もない可愛らしい笑みだった。 その笑顔を見てまだ私は考え直すべきだという思考がよぎる。 確かにこの笑顔があれば他に何もいらないと思っていた時期もあった。今でもそう信じたい気持ちがある。 だけど遠く離れてしまわぬうちに、笑顔を変えてしまわぬうちに。 「かがみ、ありがとう。それから……ごめん」 「えっ……?」 ひどく不快な静寂を紛らわすように、ひと際強い風が音を立てて吹き抜けた。 去年の夏頃から私たちの関係は友達から恋人へと変わっていた。 同性愛ということも気にかけることなく、間違っていると諭されても頑として譲らないで。 実際反対らしい反対はされなかった。確かに幾度となく話し合ったけれど、一方的に拒絶されたわけではなく想いの確認という意味で。 だから身近な人は少なからず認めてくれる感じがあって、私たちもそれを裏切るつもりはなかった。 キスもしたし、体の交わりもあった。想いは冷めるどころかどんどん強くなっていった。 ……それでも少なからずあった不安はぬぐえずにいた。 今でも、この先も残るだろうかがみへの想い。それは嘘偽りなんかじゃない。 そもそも受け入れるのに生半可な覚悟では済まないだろう将来を予測した上で告白を受けたのだ。 ここにきて足りないのは何なのだろう。それはきっと自分の強さだ。 秋頃、もう進路をどうしようなんて迷っている場合じゃない時期、それでも私は迷っていた。 私を除くクラスの全員が心に決めた目標へ向かってひたすら突き進む日々に、私はあてもなくさまよっている。 動機はとても不純なものだ。大学に入っておけばなんとかなる、かがみが勉強するから私もしようと。 一緒に遊ぶ余裕がなくて勉強に時間をあてることがほとんどだし、今すぐやりたいことが見つかるわけでもなくて。 ちゃんと自分に合ったレベルのところには合格できた。確かに努力した証は残っている。 でもそれは、おそらく社会に出ていく上で何の足しにもならない脆いものだろう。 「かがみは弁護士を目指して頑張っている。大変だろうけどかがみならできると思うよ」 つかさもみゆきさんも、それぞれが選んだ道をしっかりと歩み続けて行くことだろう。 でも、それには本当に大変な労力と時間を費やさなければならないだろう。そこに私がいてはダメなんだ。 「別に会おうと思えばいつでも会えるでしょ。今までと変わらないんだし」 どちらかが一人暮らしを始めるわけでもないから、まだ延長線上にいる。 それは言ってしまえば甘えに過ぎない。いつまでもかがみに寄りかかっていられるという甘え。 これからさらに勉強量が増えるかがみと、たぶん余計にできた時間を遊びに回す私。 もともと受験勉強の段階から開いていたその差はきっと埋まることはない。 今までだってそれを卑下されたことはないけど、かがみの優しさでしかないと知っているから。 そして、一番の問題は時間じゃないんだ。 「法律で守られていない以上自分の身は自分で守らなきゃいけない。でも私たちにはまだそんな力ないでしょ」 「それはっ、今すぐどうにかなる問題じゃないじゃない……っ」 かがみの悲痛な、あまり見ることのできない強い表情にひるみそうになる。 だけど、やっぱり一時の感情には流されてはいけないと、それはかがみのためにならないと言い聞かせた。 ──かがみのためとか言って、自分が傷つきたくないからじゃないの? 人の心なんて計り知れないものだ。もしかするとこの選択が一生かがみの心に残るものになるかもしれない。 そして私自身の心にも。すでに大きな痕を残しているのだから。 だんだんと離れて行って会えなくなるのが怖い?違う、そんなんじゃない。 本当は離れていても心は繋がっているんだと、そう信じたい気持ちがあるんだ。 「五年後、十年後になるかわからないけど、一人前の女性となったその時でも」 今から過ごす大学四年間を何を犠牲にしてもあなたを想い続ける覚悟は私にできているのかな。 あなたは何を犠牲にしても私のことを思い続けていてくれていると自惚れてもいいんですか。 信じたい気持ちは今でもある、ちっぽけな覚悟も持っているはずなのに。 心という移り変わりの激しいものは、私自身が持つ気持ちの大きさでは信頼に足らなかったのだ。 「変わらずに好きだと言ってくれるのなら、一生を共に生きると誓うよ」 でも、私が胸を張ってあなたに会いにいけるようになるまでは。 「親友だったあの頃の私たちでいよう。これは別れじゃなくて、強くなるための契り」 ただ恋人から親友に戻るだけ。今日が最後ってわけじゃない。 まだ見ぬ未来、あなたの隣に立っているのは私であってほしいと望むけれど、もっと相応しい人もいると思う。 私の中に残り続ける火種は、消さないで代わりに糧とするから。 対等な人間であるために、隣に立って幸せにすると堂々と生きて行くために。 世の中に生きる一人の人間としての挑戦、これからもう二度とないかもしれない恋人の証が始まりの合図。 この熱さは一生忘れることができないだろうと、澄んだ青空の下、思っていた。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b 再び関係が戻る事を願う限りです! -- 名無しさん (2023-08-07 00 07 26) 微妙。 -- 名無しさん (2010-04-07 09 06 16) いつもかがみの隣にこなただ!! -- 名無しさん (2009-09-01 20 27 10) せつねぇ・・・でも数年後、かがみの隣に居るのはこなたです! GJ!! -- kk (2009-08-08 00 59 14) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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【第19話 コミケへ行こう】 肝臓の数値異常を受けて、こなたの腹部に穴を開けて肝臓の細胞を直接切り取って検査する手術が行われた。 局所麻酔なために、こなたの意識はずっとある。 手術室に入る前に、こわい……と目を固くつむるこなた。 それは、マルクや髄注をしていた頃のこなたの姿そのままだった。 「私の子なんだから大丈夫よ。あんたのお父さんだって我慢したんだから……」 「怪獣さん、いやお母さん、手術中も一緒にいて!!」 「当然じゃない!!母親なんだから」 かがみは励ます。 しかし、医師団にそれは拒否された。 「ダメです。手術室は一般者立ち入り禁止です」 「こなた……」 分厚い鉄扉が勢いよく閉まる。 かがみは鉄扉に耳を当てる。こなたの泣き声が、かすかに聞こえた。 「肝中心静脈閉塞症」 ───医者は新しい病名を宣告した。 「肝臓の血管が壊死して詰まる病気です。原因は前処置のときの抗がん剤の副作用です」 かがみたちは医者の話を聞いて愕然とした。 「じつはこなたさんの白血病細胞は非常にしぶとく、普通の骨髄移植の患者さんよりも大幅に抗がん剤を増量せざるを得ませんでした。 そのせいで肝臓を痛めたのでしょう。まだ症状は出ていませんが、こなたさんの肝臓はもうボロボロになっています。 いずれ体じゅうに毒素が回り、あと数日で昏睡状態に陥ると思われます。 もう対症療法(病気自体を治さないまま熱や息が苦しいなどの症状だけを減らす)しかありません」 そうじろうは頭を抱え、机に突っ伏した。 「私の肝臓をあげます!肝臓移植してください!!血液型も一緒です!!」 かがみは叫んだ。 しかし、医師団は頑として首を縦に振らなかった。 「抗がん剤の影響は他の臓器にも出ています。いま肝臓を治しても、肺・心臓・腎臓・すい臓とドミノのようにつぎつぎに悪化していきます」 「そんな……私の内臓も全部あげますから。私なんか死んでもいいですから!!」 かがみは机の上に身を乗り出して食い下がる。 しかし医師団は一斉に首を横に振った。 「当院はホスピス病棟も備えておりまして……」 「なによ!!なんで死ぬことが前提なのよ!!ここは病院でしょ!!治すところじゃない!!!!」 かがみは医者に飛びかかりそうになった。 「……いいよ、お母さん」 全員一斉にその声のほうを向いた こなたがドアを開けて立っていた。 「いいよ」 こなたはもう一回言った。 「もう治らないってわかったんだからいいよ。それより私、コミケってのに行きたい」 「こ、こなた……」 そうじろうやかがみはオロオロとした。 こなたは表情なくそれを眺めるような視線だった。 「な、何言ってんのよ。いまのは冗談、演技演技!!」 「コミケまで生きられる?私」 ボソリとかがみに訊くこなた。 「……」 「ね?」 「……当然じゃない、……」 「すぐ死ぬってわけじゃないよね?んじゃ私、ベッドの下の積みゲー大急ぎで消化しなくちゃ♪」 こなたは糸目とアヒル口になり、ひょいと廊下へ消えていった。 「お母さん、おはよー。リハビリの時間だよ!」 こなたは朝5時に起きるようになった。 ちなみに4時40分までひたすらゲームをやって深夜アニメを見て、「おやすみ、お母さん☆」と言ったばかりだ。 「ちょ、ちょっと、待って……もう、もうちょっとだけ寝かせ」 すぐ隣の家族用簡易ベッドの上でフラフラのかがみ。 「お母さん、体力ないねー。運動しないから太るんだよ?ダイエットダイエット」 死んだ『こなた』と同じことをのたまった。 「腹ごしらえに、その、円錐状のパンにチョコをつめこんだやつ、ちょうだい。あれおいしかったな」 「チョココロネって言うのよ。持ってきてるわよ」 かがみは売店で買ってきたチョココロネを取り出す 「はい、あーん」 「あーん」 「おいしいねえ。こんなにうまいものがこの世にあったとは……」 糸目でモグモグしながら感心するこなた。 「とりあえず生きてるうちに食べられて良かった」 「コミケって、なんか走るみたいだから足を鍛えなくちゃ」 こなたは血液内科の細長い廊下をウォーキングで行ったりきたりする。 まだ症状が出てないいま、点滴も外され完全に自由である。 「病院の中、結構ヲタクがいるみたいだね。ずっと個室だったから知らなかったよ」 こなたは嬉しそうに話す。 「お母さんもコミケに向けて一緒にはしろうね。ダイエットにもなるしね☆」 冬の早朝、窓の四角い枠に縁取られたまだ真っ暗なビッグサイトを背景に、電話帳みたいに分厚いカタログをブルンブルン振りながらこなたはウインクした。 コミケ開催日・12月29日が近づくにつれ、こなたはどんどんテンションが上がっていく。 検査の数値の悪化度とはまるで反比例していた。 「早く早く、大手の本が買えないよ」 徒歩どころか、こなたはマラソンのように廊下を走りだした。 「はやく!」 「待って、待ちなさいよこなた」 「朝早いのに静かにしてください」と看護師に怒られる。 かがみは息を切らしてその後をひたすら追いかける。 どこまでも続く病院の廊下。まっすぐ果てしなく伸びる直線。 かがみはこなたの流れる長い髪の毛をどこまでも追いかける。 型にとっておきたい。 久しぶりに見るこなたの元気な姿。 後ろから抱きしめたかったが、速すぎる。 ───その人生も。 「あー疲れた。ちょっと横になろ」 病室に戻ったこなたはベッドにゴロンと寝転がる。 朝っぱらから走らされたかがみもクタクタになって簡易ベッドに寝転がる 「ふう、ふう、あんた、きっと大手の本全部買えるわよ」 「うん、あれもこれも買いたいな。コミケ終わったら秋葉原も行きたいね」 「絶対行こう。一緒に」 「うん♪お母さんのおかげだよ。寝たきりだったら行けなかったよね」 こなたはかがみにキスをした。かがみもこなたにキスを仕返した。 明日の朝も繰り返すような、親子のキスだった。 「ねえ、お母さん……」 「なに?」 「イケメンのお父さんのことなんだけど」 「……」 「記憶がなくなる前の私のことだったんだよね?」 「……」 「ごめんね、二回も死ぬなんて」 かがみのほうに顔を向け、小さく謝るこなた。 「別に、あんたが謝る必要はないわよ。しょうがないんだしね。それに私もいつかはそっちへ行って、次の宇宙がはじまってもずっと永遠に一緒なんだからね。それより」 かがみはベッドの下からギャルゲーを取り出した。 「ほら、これもやろっ」 「うん。でも待って、ちょっと疲れちゃったな……」 かがみはこなたの身体にやさしくシーツをかけた。 ビッグサイトに当たった昇りはじめの太陽の反射光が、二人の間に光の道をつくっていた。 「身体しんどい?」とかがみ。 「ちょっとだけしんどくなってきたかな……すごく、眠い」 かがみはこなたの体をゆっくりとなぜた。 「子守り唄うたってあげる。どのアニソンがいい?」 「……アニソンって結構みんなテンション高めだからね……眠れなさそう」 「んじゃ、もうちょっとだけ眠らせないわよ」 かがみはいろいろなアニソンをうたった。 古いものから新しいものまで、NHKFMのアニソン三昧のようにうたい続ける。 「♪ががが、がががががおがいがー♪」 「うーん、テンション上がるねー。あれ?……」 こなたの手が小さく上下に、翼のように揺れていた。 「私、はばたいてるみたい。……あ、これ、『はばたきしんせん』ってやつだね」 それを見たかがみは、こなたの手に繋いでいた自分の指を、そっと外した。 「東館まで30秒もあれば飛べるわよ」 太陽の色のビッグサイトの屋根が青空の手前で道標になっていた。 「お母さん」 かがみをみて微笑んだ。 「ありがとう……」 こなたは、ビッグサイトが映る瞳をゆっくり閉じた。 待っていたかのように、病室のドアを開けて医師団がどっと入ってきた。 こなたの胸に聴診器を当て、心電図のコードや酸素マスクが次々に取り付けられた。 こなたは昏々と眠り続ける。 冬コミの日がどんどん近づいてくる。 やがて、日の落ちた窓の外に野宿をする男達が現れるようになった。 「あした、退院しような。こなた」 そうじろうは眠り姫のようなこなたを抱きしめた。 「小さいなあ、かなたより小さいや……」 窓の向こうでビッグサイトの電気が煌々とついていた。明日のコミケに備えスタッフが机を並べているのだ。 闇夜の黒山の人だかりの間で、ところどころパトカーのパトライトが赤く動いて、中学生の集団が補導されているのがみえる。 徹夜組のテント村の明かりがまるでキャンプ場である。 「お母さんと同じように、一緒に行こうな。コミケ」 こなたはスー、スーという酸素吸入の音で返事をした。 その頭にヘッドホンがつけられ、ずっと平野のCDを聞かせている。 そうじろうは上半身だけこなたのベッドを起こして、その目の前にPCを置き、こなたがやりかけだったギャルゲーの続きをどこまでもやって見せていた。 第20話:最後のプレゼント(完結)へ続く コメントフォーム 名前 コメント 寂しいな…。 -- 名無しさん (2012-12-21 19 58 15)
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「ねえ、こなた。今日の放課後、暇?」 「今日はバイトも入ってないし、暇だけど」 「よかった。放課後、ちょっと付き合ってくれない?」 「いいけど。珍しいね、かがみから誘ってくれるのって」 「たまにはね。あんたと行きたいとこがあってさ」 「行きたいとこ?」 「別に大したところじゃないわ。ちょっとしたとこよ」 「ふぅん…待ち合わせとかどうする?」 「うちのクラスのHRが終わったらそっちに行くから、教室で待ってて」 「わかった。じゃあ放課後、待ってるね」 …よし、ここまでは問題ない。 あとは放課後だ。今日は、今日だけは予定があってもらっては困る。 だって今日は―――。 こなたと付き合い始めてちょうど一ヶ月の日、なんだから。 だから今日は、何か記念に残るようなことをしたかった。 そして放課後。 「こなた、お待たせ」 「ん、別に大して待ってないから」 「そう?じゃあ、行きましょ」 「かがみ、結局どこに行くの?」 「朝も言ったとおり、大したとこじゃないわ。 ついてくればわかるわよ」 訝しげなこなたを連れて、着いたところは…。 「…ゲーセン?」 「だから言ったでしょ。大したとこじゃないって」 「確かにそうだけど…なんでまたゲーセンなのさ」 「その前に一つ、いい?」 「…?」 「今日は、何の日?」 「今日…?なんかあったっけ」 「…そんなことだろうと思ってたわ」 案の定、こなたは覚えていなかった。 覚えてないんなら、忘れられない日にしてやるだけよ。 その程度でいちいち凹んでたら、こいつと付き合ってなんていられない。 「む、どういう意味それ」 「つくづくあんたらしいって意味」 「ほめられ…てないよね、絶対」 「そうね。とにかく今日は特別な日。あんたが覚えてないんなら、それでも構わない。 私が今日を、こなたが絶対に忘れない日にしてあげる」 「ふぅん…じゃあ、期待しちゃおうかな」 「任せときなさい」 「それじゃ、そろそろ行かない? いつまでも店の前にいても邪魔になるし」 さて、行くとしますか。 一度しかない今日この日。 絶対思い出に残るようなことをしてあげるんだから。 「で、どれやるのさ。 私がいつもやるようなものじゃないってことはわかるけど」 「アレよ、アレ」 そうしてこなたを連れてきたところは…。 「プリクラっすか、かがみ様…」 「そ。別におかしなことじゃないでしょ?あとかがみ様言うな」 「いや、そうだけど…」 「何か問題でもあるの?」 「問題ってわけじゃないけど、私はあまりこういうのやんないからさ」 「なら、好都合じゃない。普段やらないなら、思い出にも残りやすいでしょう」 「そんなもんかなぁ」 「そういうものよ。さ、行きましょ」 そうして、二人で中へ入る。 よし。ここなら…。 「こなた」 「っ!か、かがみ?」 「いいじゃない、誰も見てないんだしさ」 「だからって…いきなり抱きつかないでよ…恥ずかしいよ」 「今に始まったことでもないでしょ。ほら、時間ないわよ」 「え?…あっ」 ―――そして、フラッシュの光が私たち二人を照らす。 そうして印刷されたものを手に、二人で外に出た。 「むぅ…かがみがいきなり抱きついてくるから…」 「そう?よく撮れてるじゃない。可愛いわよ」 「なんか素直に喜べない…」 少し拗ねている様子のこなたを尻目に、 私は携帯の操作をする。 「これでよしっと」 「かがみ?」 「すぐわかるわ」 「ふぅん…お、メールだ…かがみから?なんでまた?」 「いいから。見てみなさい」 こなたが携帯を開く。 その直後、こなたの顔が真っ赤になった。 「か、かがみ!?これ!」 「そ。今さっき撮ったやつ」 そう、私がこなたに送ったものは、たった今撮ったばかりのやつだ。 笑顔の私と、その私の腕の中で真っ赤になったこなた。 「どう?それなら絶対忘れないでしょ?」 「そうだけど…」 「それともう一つ、あんたに渡すものがあるの。本命はこっちかな…」 鞄の中から小さな紙袋を取り出して、こなたに渡す。 普通に渡せばよかったんだろうけど、他にも何か思い出になるものを残したかった。 だからこんな回りくどい真似までしたけど、結果だけ見ればよかったのかな。 普段見れないこなたも見れたしね。 「これは?」 「開けてみて」 「…!これ…指輪?」 「ちょっと高かったけどね。あんたとの大事な日だもの。 このくらい、どうってことないわ。 それとね、その指輪のついてる宝石。ラピスラズリって言ってね。 その宝石言葉…花言葉みたいなものね。それは―――」 「―――永遠の誓い」 「…永遠の、誓い…」 「この先もずっと、何があっても、 こなたと一緒にいるって決めたから。その証」 「そっか…。私、ずっと大切にする」 こなたは、その小さな指輪を胸に抱いた。 「しかし参ったなぁ。 まさか、かがみも同じようなこと考えてるとは思わなかったよ」 …同じこと? 「こなた?同じって、どういうこと?」 「私もかがみにプレゼントを用意してた、ってこと」 「え…?」 そしてこなたが私に差し出してきたものは…。 「はい、これ。私からかがみへプレゼント」 「ネックレス…?」 こなたが渡してくれたそれは、緑色の宝石のついたネックレスだった。 「これは、エメラルド…?」 「うん。エメラルドにはね、『幸福』って意味があるんだって。 かがみと、二人で幸せになりたいから」 「こなた…ありがとう」 「かがみがくれた、ラピスラズリとあわせて『永遠の幸せ』、なんてね」 「そうね。なら…その二つの宝石に誓って永遠の幸せ、実現してやろうじゃない」 「大丈夫だよ。私は…かがみと一緒にいられれば、それが幸せなんだから」 「私も、こなたと一緒なら、絶対に世界で一番幸せになれるって思えるわ」 こなたと一緒なら…何があっても平気。 どんなことでも乗り越えられる。 「そういえば、どうして私にプレゼントなんて? だってあんた」 「―――今日は、私とかがみが付き合いはじめて、ちょうど一ヶ月の日。 …だよね」 ―――え? 「…!覚えてたの!?」 「当たり前だよ。一度しかない最初の記念日だよ?忘れるわけないよ」 「だって、あんた…」 「覚えてない、なんて言った覚えはないよ」 …言われてみれば、こなたは覚えてないとは言ってはいなかった。 シラを切っていただけ…? 「じゃあ、なんであんなこと…」 「かがみを驚かせようとと思って。 まさか逆に驚かされるなんて思わなかったけどね」 まったく…こんなことばっかり頭が回るんだから。 こなたらしいといえばらしいけど。 「こなた。渡した指輪、貸してくれる?」 「…?いいけど、どうしたのさ」 指輪を受け取り、こなたの左手を取る。 そして、その薬指に指輪を通した。 「…じゃあ、私も。ネックレス、貸して」 そう言って、こなたが私にネックレスをつけてくれた。 「ありがとう、こなた」 「ありがとう、かがみ」 私の胸と、こなたの指でかがやく二つの光。 その光に誓って、二人で幸せになる。絶対に…。 「私もね、かがみにもう一つプレゼントがあるんだ」 「こなたも?」 「その前に確認しておきたいんだけど…かがみ、今日はうちに泊まれる?」 「明日は学校も休みだし、大丈夫だけど…それがどうかしたの?」 こなたの家でないと受け取れないものなのだろうか。 だとしても、一体なんだというのだろう。 「よかった。もし断られたらダメになっちゃうとこだったよ」 「何なのよさっきから」 「えっとね。この日を記念して、かがみにご馳走してあげようと思って。 先週から仕込みしてたんだ」 「本当?…なんか私のほうが割に合わないものになってきた気がするわ…」 「こういうのは気持ちの問題。私は凄い嬉しかったから問題ないよ」 こなたは本当に嬉しそうにそう言ってくれた。 この笑顔が見れたのなら、確かに実際のものが何であってもよかったと思える。 「私の家には後で連絡入れるから、行きましょうか」 「うんっ!あぁそうだ。言い忘れてたことがあったよ」 「言い忘れてたこと?」 そしてこなたは私の耳元でこう、囁いた。 「今日はね―――」 ―――お父さんもゆーちゃんも用事があって家にいないんだ。 だから、今日は久しぶりに…ね――― 「なっ!?」 「ほーら、かがみ!置いてくよー!」 道の先で手を振るこなたの笑顔を見て私は思う。 ―――今日は眠れない日になりそうだ――― fin コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-03-29 10 53 12) こんなの反則だろおぉぉ!! -- 名無しさん (2010-07-22 14 53 01) やばい!!甘すぎるやろ~~~~~~~~ -- 名無しさん組長 (2009-09-04 00 12 56)
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中編その2にするか、後編としてしまうか相当迷ったが、ここはあえて中編その2とさせて頂いて、まだ合宿を続けよう。 さて、色々なドタバタがあったUNOの後、一旦解散。各々部屋に戻ってくつろいだり、或いは勉強したり、また或いはリビングに残り談笑をしている。 「う~……」 と、唸り声を上げながら宛がわれた部屋のベッドに倒れこんだのはかがみ。枕に顔を埋めて唸り続ける。 どうしてもさっきのことが頭から離れない。 ――大好きっ!! 何も叫ぶ必要はなかった……そう思うと恥ずかしくて顔が上げられない。と、いうか何でそもそもあんな事を言うハメになったのか。 「こなたもこなたよ……なんか言いなさいよね」 かがみが叫んだとき、こなたは何も言わなかった。ただ、驚いたような顔をしていただけ。 だから、ただの罰ゲーム、まぁ、本来受ける立場にはいなかったにも拘らずやらされるハメになったわけなのだが、それを、こなたが何も言わなかったせいで罰ゲームと笑い飛ばせなかった。 「何であそこで黙るのよ……いつもみたいに‘萌え~’とか言いなさいよ……」 何でこんな気持ちになるのだろう?何で?何で?何で? 思い返されるこなたの顔、その細部まで完全に脳内再生できる。出来てしまう。 「く……こなたの、ばかぁ……」 理不尽。だけど言わずにはいられない。この気持ちの奥を覗けない。それを誰かのせいにしたかった。 いつも一緒にいるこなた。こなたが茶化して、かがみが突っ込んで。楽しい、毎日。 でも、最近ちょっとずつ変わってきた。何かに悩むこなた。それが最初。相談されなくて、落ち込んだ。 次は……何だろう?そういえば、みゆきに‘以心伝心’という言葉を使われた。あの日の電話、その時思った。これが以心伝心だと。言葉無しで伝わる、私達の関係。 そして、今日。‘ずっと一緒じゃん’こなたに電話で言われたのに部屋は別。ゲームでもチームは別。 「どこが一緒なのよ……私、今、一人じゃない……」 さて、そんな様子を扉の隙間から伺っていたみゆきは、深々とため息をついた。 「流石に、やりすぎでしたかね……」 こなたとかがみ、二人の恋を応援する為にと、持てる知識を使い、また、新たに獲得しながら、動いてきた。 チェスに例えて、駒を動かし、二人の距離――キングへの道は近づいた。そう思っていたのだが。思わぬところで返しの一手をくらったようだ。 「困りましたね」 頬に手を当て、考える。 こんなに回りくどくしなくても良かったのかもしれない。ただ一言「それは恋です」と告げるだけでも。 相思相愛の二人なら受け入れただろう。親友をここまで悩ませるのは、みゆきとしても辛い。 だが、とみゆきは頭を振った。軽くはない、軽くはないのだ二人の恋路は。 自分はどんな時でも二人の味方だ。でも、世間は?同性愛、それは少なくともこの国では異端視される。 だから尚更、二人には自分の力で乗り越えてもらいたい。親友だからこそ、敢えて答えは与えない。自力で恋だと気が付いて欲しい。 チェックは至るまでの道は自分がかけても、チェックメイトは二人で取ってもらわなくては意味が無い。 「何かないものでしょうか……」 誰にともなく呟いた。本当に、逆転を逆転させる一手……そんな都合のいいものは、とそこまで考えた時、微かに衣擦れの音がしてハッと振り返った。 誰か来る。そう思った瞬間、何故か、本能的に身を隠した。物陰からそっと、その誰か、を伺う。 (あれは、泉さん?) そう、こなただった。こなたはしきりに辺りを気にしながら、かがみの部屋の前まで来ると、躊躇いがちに、ノックした。 コンコン……ノックの音がする。起きたくは無かったが仕方が無い。かがみは枕から顔を上げた。枕には濡れた後。 「……誰?」 鬱陶しい、そう思いながら扉を開け、前に立つ人物を認め、固まった。 「こなた……」 「かがみ……」 こなたは、いつものこなたらしくなかった。物憂げに瞳を細め、視線は落ち着かず、手がせわしなく動いている。 「今、いいかな?」 聞かれ、是とも否とも言わず、こなたを招き入れた。もはや無意識の行動。何も考えられなかった。 部屋に入ったこなたは、やはり落ち着かず、口を開いては閉じ開いては閉じを繰り返し、5回目にようやっと言いにくそうに、 「えっと、あのさ、さっきの……あの、罰ゲームでのことなんだけど」 と言った。 「……何?」 思っていたより低い声が出て、かがみは自身でも驚いた、そして後悔した。こなたが、ビクッとしたから。 「いや、あの……」 オドオドしているこなたはまるで、天敵に出会ってしまった小動物。そんな印象をかがみに与えた。 「あのさ……さっき……」 あぁ、と、かがみは思う。いつものこなたらしくない。そうしたのは私か。それとも? そして、どうしてそこまで分かる?こなたらしいって何?私にとってのこなたって何? 親友?そう、親友。 ――大好きっ!! 親友なら、なんでこんな気持ちになるのか。これは親友に対する気持ち、それだけなのか。本人を目の前にしてなら、その奥を覗けるかもしれない。 かがみがそこまで思ったとき、 「さっきのかがみ……萌えたよ!!」 「はぁ!?」 外で二人のやり取りをハラハラしつつ聞いていたみゆきは、思い切り苦笑した。 部屋の中から、こなたの得意そうな声が続く。 「いやぁ、もう、あの大好きっ!!って言葉がさ、感情こもりまくり!!まさにツンデレ!!」 「ちょ……おまっ、わざわざそれ言いに来たのか?」 「そだよ~、だってあの後すぐにかがみ部屋に帰っちゃうんだもん」 こなたが頬を膨らませている姿が容易に想像できる。 「もう、ホントはあの場で萌え~って言いたかったんだけどねぇ、ま、そこは流石に自重したよ。ホントはゆーちゃんとみなみちゃんの罰ゲームだったしね」 「じゃあ、もしあの罰ゲームが私のだったら?」 「勿論、萌え~!!って言ったね。そのまま勢いでかがみんは俺の嫁とか言っちゃったかも」 「な、なによ、それ!!」 「ん~?何々、照れてんの?お~、愛いヤツめ」 「やめろ、触るな、暑苦しい!!」 廊下まで聞こえる大騒ぎ、全くいつもの二人の様子。 なんと言うか、もう苦笑するしかない。逆転の一手、それは本人達が持っていた。 (そうですね、元々はお二人の恋ですからね) 今回は出る幕は無し。さて、とは言えまだチェックはかけれない。 でも、それはそう遠くないことかもしれない。 「早く気がついてくださいね、泉さん、かがみさん」 みゆきは苦笑を微笑みへと変えると、騒ぎ続ける二人の声を心地良く聞きながら歩き出した。 1月12日・後編へ続く コメントフォーム 名前 コメント
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「かがみ~ん、一緒に『こなかが本』読もうよ~」「わ、わたしは別にそんなの読みたくないわよ…///」 -- 名無しさん (2008-10-09 00 51 33)
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新年度が始まってから早いうちに誕生日を迎える私は正直今年のその日をあんまり期待していなかった。 理由は単純。祝ってくれる人がそんなにいないから。 いや別に昔から誕生日が好きってほどじゃないんだけど。それでも誕生日が特別なんだと気付いたと言うかなんと言うか。 待ち遠しいだとかそんな気持ちにさせるのは高校時代の友人達のせい。無頓着だった私を色々と変えてくれた親友がいたからだ。 だから世間一般ではただの平日の一日にすぎないけど、今日という日に期待とちょっと寂しさを感じてしまう私がいた。 大学も入って二ヶ月足らずじゃ大して人間関係を築けない。 それでも同志の子達とかみさきちがいたこともあって何人か仲良くなれた人達からはお祝いの言葉や誕生日プレゼントなんてもらったりした。 今のところ知り合いの中じゃ一番先に誕生日を迎えたらしく、全然年上に見えないって言葉が第一声。 全く成長してないのは高校生の頃からだけどやっぱり言われたら少なからずへこむ。まあ誕生日に落ち込んでらんないからテンプレ反応で笑いをとっといて。 別々の学校に進学したんだからつかさやみゆきさんに会えるわけもなく残念だけど、二人とも日付の変わるタイミングでメールをくれるという味なことをしてくれたし。 そこまで深く知り合えたわけでもないのにプレゼントを貰えただけで十分幸せ者だと思う。 それなら今感じているこの気持ちは一体なんなんだろう。 「たっだいまー」 荷物を抱えて勢いよく玄関をくぐったのはいいけど、返事が何もない。 あれ、今日ってお父さん打ち合わせかなんか言ってたっけ。ゆーちゃんだって帰ってきていい時間なのに。 さては去年誕生日パーティーすっぽかしたから仕返しも兼ねたサプライズかなんかかな。 無音の圧力って結構心臓に悪い。とりあえず荷物を部屋に置いてからっと。 「おかえりこなた誕生日おめでとう!」 「ふぉっ!?」 自室の扉を開けたら目の前に仁王立ちのかがみ。クラッカーは自重してくれたみたいだけど声大きすぎ。 驚いて持ってた物全部落としちゃったじゃん。食べ物割れ物なんてないからいいけど。 「あ、ありがとかがみ。それと、ただいま」 去年とは違う満面の笑みで言われると少し照れくさい。 素直なのは良いことだけど、たまにはアイデンティティーを思い出してくれてもいいと思う。 なんて、がっしりホールドされてかがみの柔らかさと暖かさを感じながら考えていた。 「と言うことは今日はかがみと二人きりってこと?」 「そ。おじさんにダメ元で話してみたら二つ返事で良いよって。ゆたかちゃんも喜んでって言ってくれたわよ」 「……平日なんだしそんな無理しなくてもいいのに」 「土日に改めてパーティー計画してるみたいだし。いいじゃない、せっかくの好意なんだから甘えときましょ」 帰ってから全然私を離すつもりがないらしいかがみはニコニコと経緯を説明してくれた。 甘えればってもねえ。……あんまり都合が良すぎると私的には嬉しくなかったりするんだよね。 時間はまだ18時すぎ。晩ごはんはこの状況だと期待できなさそうだけど、大学でみんなと少し食べたりしたからお腹もそんなに空いてないしいいかな。 かがみに抱きしめられながら考える。この腕にすっぽり収まる感覚は嫌いってわけじゃないけど。 「19歳かあ。もうあと一年で二十歳になるんだよね。全然実感湧かない」 「年食っただけで全然変わんないわよねーあんたは。……良い意味で」 ふっと耳に息を吹きかけられたので反射とお返しに後頭部頭突きをかましておく。 ちょっと痛そうな声が聞こえたけど抱きしめてる手の力が緩んでないあたり効果はなさそうだ。 「お母さんを見てたらしょうがないかなって思うけどさ」 背格好はこれ以上望めないかなって心構えはできてたし。 でも写真に映るお母さんは『お母さん』で、見た目は小さいけれど雰囲気があるって言うのかな。 私自身は大人に近づいてるなんて思えてないから、ちゃんとお母さんみたいに立派になれるか不安になる。 私が一足先に誕生日を迎えたのに周りの子達のほうが全然大人っぽくて。 「ねえかがみ」 もぞもぞとかがみの腕の中で体勢を変える。 呼び掛けながら見上げた瞳が真っ直ぐ私を見つめてきて気恥ずかしくさに少し俯く。両手はかがみの背中に回して。 私より大きいけれど柔らかくて細くて同じ女なんだなって思う。強いけれど男の人みたいな強さがあるわけじゃない。 かがみは変わったよね。私に対する接し方とかじゃなくて雰囲気が大人っぽくなったよね。 待ち合わせ場所での凛とした姿勢とか、話し方話す言葉とか、ふとした瞬間に見せる表情とか。 薄く塗られた口紅が艶めいて色っぽいなと思う。 「どうしたの?」 「ごめんなんでもない」 それに比べて私はどうなんだろう。言葉通り成長してないんだろうか。 優しい笑みを浮かべるかがみに私は何も言えなかった。 「どしたー?隠し事はなしだぞー?」 「別になんでもないってば」 「嘘でしょ。なんでもないわけないじゃない」 両手で私の頬を挟んで顔を背けることを許してくれないかがみ。 見透かすような瞳が怖くて、そして吸い込まれるように綺麗で。 じっと見つめあっていると顔が熱くなっていくが感じとれる。恥ずかしいのに逃げ場がない。 「ほんと、あんたは可愛いわね」 からかいを含まずに笑うかがみはやっぱり綺麗だなって思う。 そういう色っぽさとか優しさとか。かわいいね萌えとか言ってた頃のかがみとは別人のように大人びて見えた。 「そ、そんなことないよ」 「あるわよ」 「ないっ」 「あるの!」 だってこんなちんちくりんで子どもっぽいのに。かわいいって言うのは幼いってことじゃん。 年不相なところが誉められたって嬉しくない。こうやって否定してるのも駄々こねてるみたいでイヤになる。 こんな日に、かがみの前で、こんなことしたくないのに。 「もう、どうしたっていうのよ?」 「……今日が誕生日っていうのに私は全然変わってなくて」 「そんなことないわよ」 「そんなことあるよ。で、大学生になって周りの人達は、かがみは急に大人びていって。私だけおいてけぼりみたいで」 なんか考えてることが情けなくて泣きたくなってきた。 上を向いてるから涙は零れたりしない、のであればいいのに。 こんなこと話したってかがみに呆れられるだけ。はぁー、とわざとらしいため息をついて。 「私はこなたが一番大人だと思ってたんだけどな。いつもの四人の中で」 くしゃくしゃと乱暴に頭を撫でられた。 普段は優しく髪を梳くようにしてくれるのに。ふざけてるわけじゃないもん。 「いつもアニメとかゲームの話ばかりしてて全然先のこと考えてないように見えて、どこか冷めた眼で本気を見せなかったり。距離感が掴めないって言うか、踏み込んできたかと思えば全然自分の底は見せてくれなかったり」 かがみの言ってることは合ってるとも違ってるとも言える。 そういう心構えはしてなくなかったけど、全部人間関係に臆病だったからって理由。 「達観してるって言うのかな。そういう意味で大人びてるって思ってたけど」 「……」 「だからこそ私は今のこなたが一番好きよ」 と、言われましても。そんな話だっけ。 私のリアクションにかがみはなぜか声をあげて笑い私を強く抱き寄せた。 「こうして私の一言一言に反応するところとか特に。装ったりしない素顔を見せてくれるから」 なにさそれ。結局私は子どもに逆行してるんじゃん。 とか思ったけど言わない。認めるのは気恥ずかしいけど昔より今の私は幸せって言えるから。 全部かがみのせいだよ。 「私も好きだよ」 軽く唇を触れさせ精一杯の笑顔を見せる。 応えるように笑ったかがみは、やっぱり見惚れるほど綺麗だった。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-11-29 09 32 47) こなたのは幼さというよりあどけなさ、いや やっぱり幼さかな...?w まぁ一方でラノベやダイエットの件でかがみが幼く見えることもあるし、どっちも似て非なる意味で可愛いなって思います。 この二人の友情もとい愛情が長く健やかに続きますように... -- 名無しさん (2015-01-10 23 15 30) 子供から大人へ、この年頃の微妙な心境がスゴク伝わってきました。 読んでいて過去の自分も思い出せた様な気がします。 GJ!! -- kk (2014-05-29 01 11 13) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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体に倦怠感を感じる中、重い瞼を開く。 そこにはバスローブ姿のこなたが、私の隣で気持ちよさそうに眠っていた。 何でこなた、こんな格好しているんだろ。私も髪をほどいた状態でバスローブ着ているし。 しかもここ私の部屋でも、こなたの部屋でもない・・・どういうこと、これ? 現状を認識していない頭で部屋を見渡すと、テーブルの上にある ――東横イン 浅草千束 と書かれたタオルが視界に入ってきた。 えーなんだってーーー!!! 『Escapade ~Especially for you after episode~』 すーはー、すーはー・・・・・ まずは落ち着いて、昨日の記憶を振り返っていこう。 たしか酉の市を一通り巡って、こなたのガチャポンに付き合ってから また他を回り始めたのよね。そこまでは確実だわ、うん。 それから浅草方面へ歩き、途中見かけた全国チェーンの居酒屋に入ろうって ことになって、2人楽しく飲んで盛り上がって・・・ここから記憶が抜けている。 そして今は2人同じベッドの上、バスローブ姿で寄り添って寝ている。 何かやらかしたか、私・・・こなた相手に。 そう考え込んでいると、こなたが目を覚ました。 「おはよ~かがみ。かがみ昨日はすごかったね。」 「え・・」 「かがみん夜も突っ込みだったね。でも昼よりも優しさと慈しみがあふれ出ていて すごくよかったよ。」 「は・・ぁ」 ふだんとは明らかに違う、しおらしくしているこなたの発言を 鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔で聞く私。 「私初めてが、かがみで良かった。愛しているよかがみ・・」 ボンっと私の顔が赤くなる。 えー!ホントにこなたと!!ウソ~!!! 「不器用なかがみの手の平が、私の背中で温かいよ。 かがみの優しさがすごく伝わってくる・・・。」 今軽く失礼な事を言われた気がしたが、それどころじゃない。 慌てて、こなたの背中に置いていた手を退ける。 「もう、そんな慌てなくてもいいのにかがみ。かがみと私は互いに裸で すべてをさらけ出して、抱きあった仲なんだし。」 ん・・・裸ですべてを?今の姿はバスローブ。その下は? ちょっとした違和感を感じた私は、自分のバスローブの下を覗いてみた。 下着は・・・付けている。 経験が無いから詳しいことは知らないが、酔ってコトを終えた後、 わざわざ下着を着けて、バスローブを羽織るだろうか? せいぜいバスローブだけを羽織るか?裸のままだろう。 ってことは、またこいつの悪戯か・・・今回はかなり悪質だがな。 「なあ、こなた。」 「な~に、かがみん。」 「あんたの言う裸で抱き合うって、下着をつけてのことを言うのか?」 「え・・・。(急にバツの悪い顔をする)」 「これあんたの悪戯だろ。正直に白状しな・・・」 握りこぶしを作り、ギロリと睨みつける。 「(普段のゆるい調子に戻り)いや~2人のお出かけの記念と思ってね。ダメ?」 「駄目に決まっているだろ。このバカ。」 (ごちん) 「あ~~」 「(腕を組み、仁王立ちで)どういうことか説明してもらいましょうか、こなたさん。」 「(ベッドの上で正座して)はい。かがみさん。」 ―――――数時間前 「あ~あ。かがみ寝ちゃったよ。これはホテル泊まるしかないな。」 そう呟き、近くにあったビジネスホテルのエントランスへと、かがみを担ぎながら 入って行った。 「いらっしゃいませ。」 受付には支配人クラスと思われる女性の方がおり、応対していた。 「すみません。ツインルームって空いていませんか。」 「・・・ねえ、お嬢ちゃん。今おぶっているのは、あなたのお姉ちゃんかな?」 「いえ違います。この子は同級生なんです、高校の。」 「(にこやかに)とりあえず、お嬢ちゃんのお名前とご家族の連絡先を教えてくれるかな? 今すぐ呼んであげるからね。」 「(軽くショックを受け)ホントに高校の同級生なんです。ちなみに今は大学生です。 これが私の大学の学生証と運転免許証です。」 受付でちょっとした誤解を受けたが、どうにか部屋に入る事が出来た。 部屋に入ってからは、気分が悪くなったかがみをお手洗いまで付き添い、 お手洗いから出てきた後は、ベッドに体を横向けにさせ寝かせた (こうするとこみあげてきたモノが喉に詰まらず安全。ゆい姉さんで実証済み)。 そしてベッドサイドには水と洗面器を用意し、落ち着くまで様子を見ていた。 しばらくして、う~う~と唸っていたかがみがすうすうと安らかな寝息を するようになり、ホッと一安心した。そこで改めて寝ているかがみを見つめる。 普段、虎かライオンの様なかがみ(中身はうさちゃん)が 小鹿のバンビの様に弱っている ・・・・・これは、美味しくないか? そう思うがいなや、この場に適切なかがみ弄りプランを瞬時で弾き出し、備え付きの バスローブを2つ取り出し、こみあげる笑いをこらえつつプランの準備を始めた・・。 「・・・という訳なんだよ、かがみん。」 「面倒を見てくれたことは有難いが・・・高校時代の風邪をひいた際のお見舞いのとき といい、どうしてあんたの親切は親切のままで終わってくれない? 余計なモノが付いてきてくれるかな~ホントに。」 「いやいや、普通に終わったらつまんないじゃん、私が!!」 「何であんたの楽しみの為に、私が踊らされなきゃいけないんだ。」 「まあまあ、お腹も空いただろうし、おにぎりとみそ汁を下の食堂から持ってきたから。 これ食べて落ち着いて。」 「(なんか釈然としないけど)分かったわよ、頂くわよ。お腹も空いたし。」 「はい、どぞどぞ~(流されやすいな~かがみん。ニヤニヤ)」 おにぎりを一口頂き、お味噌汁を飲み始めたら 「かがみん、バスローブを着て髪を下ろし、食事している今の姿、 一仕事終えた後のAV女優さんみたいだよ~。」 とのたまってきた。 「ぶっ。げほ、げほ、あんたね~。」 この女とは、こうやって振り回されながらこれからも過ごしてゆくんだろうな・・・ とこなたのアレな発言に噴き出し、ご飯粒とみそ汁が喉や気管に詰まり苦しむ中 そう思うのであった。 前作『Especially for you』へ コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-09-18 09 20 50) gj! ……エロパロスレだったらいくとこまでいってしまう感じだったろうなwww -- 名無しさん (2009-12-07 19 38 04) おお、つづきありがとうございます! GJ! -- 名無しさん (2009-12-07 01 01 40) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)